歯周病とは、歯垢(プラーク)という1mm3に数億個ものばい菌のかたまりが、歯肉の周囲につくことにより、歯肉が炎症をおこし、それがひいては歯を支える骨を溶かしていく病気です。
通常痛みはあまりなく気がつきにくいことと、年とともに進行が早くなるため30才以降は特に気をつけないといけません。また、口臭の大きな原因となります。
近年、歯周病は多くの全身疾患と密接な関わりをもっていることが、研究によって明らかになっています。
代表的なものは糖尿病や心臓疾患ですが、食道癌や早産との関連も指摘されています。
患者さんのなかには歯周病の治療によって難治性の皮膚疾患が治った方もいらっしゃいます。
たかが歯周病と考えずに治していきましょう。
治療は患者さんの歯ブラシを基本として、歯石を除去したり、中等度から重度においては歯周外科という外科処置も必要となる場合があります。
また、近年には条件が整えば骨を再生する再生療法も可能となっております